イカロスには「煙突掃除人」をモチーフとした商品があります。
日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパ、特にドイツでは幸福のシンボルとして認知されており、今でも実際にある職業です。
ヨーロッパには煙突がある家が多いです。煙突は定期的に掃除しないと煤で煙突がつまり、火災や一酸化炭素中毒を引き起こす心配があります。
煙突掃除が行き届いていれば家の中は暖かく、食事の支度もできます。そのことから、家に安全と幸福をもたらす煙突掃除人はラッキーシンボルとして認知されるようになったと言われています。
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一方この職業が生まれた18世紀頃は、多くの子どもが煙突掃除人として働いていました。子どもでないと、煙突の中に入って掃除ができないからです。煤による健康被害や落下死亡事故などが社会問題化し、1875年に子どもの煙突掃除を規制する法律ができました。
幸福のシンボルとして認知され出したのは法律が整備されてから、という悲しい歴史もある職業です。
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